標準的なワークフロー

動画の作成は、明確に分かれた4つのステップで行います。このワークフローにより、面倒な作業は自動化しつつ、コンテンツとデザインを完全にコントロールできます。

ステップ 1: Markdown ファイルの作成

project_name.md という名前で新しいファイルを作成します。このファイルが、スライドの内容とナレーション原稿の両方の役割を果たします。

記述ルール

  1. 見出し: 各スライドのタイトルには レベル1見出し (# タイトル) を使います。
  2. 内容: スライドに表示するテキストには箇条書きを使います。
  3. 原稿: ナレーションには ::: notes ブロックを使います。
  4. 空行: 重要! ::: notes の前には必ず空行を1つ以上入れてください。

ファイルの例 (demo.md)

# slidemovie の紹介

- 動画作成を自動化
- Markdown + PowerPoint
- AI ナレーション

::: notes
slidemovie の紹介へようこそ。このツールを使うと、Markdown と PowerPoint を組み合わせて、AI ナレーション付きの動画を自動的に作成できます。
:::

# 仕組み

1. Markdown を書く
2. PPTX を生成
3. デザインを編集
4. 動画を出力

::: notes
プロセスはシンプルです。まず、Markdown で原稿を書きます。次に、PowerPoint ファイルを生成します。PowerPoint のデザイナー機能で見た目を整えたら、コマンド一つで動画をビルドします。
:::

ステップ 2: ドラフト PowerPoint の生成

ターミナルを開き、Markdown ファイルがあるフォルダに移動します。-p (pptx) オプションを付けて以下のコマンドを実行します。

# 書式: slidemovie [プロジェクト名] -p
slidemovie demo -p

これにより、demo.md を読み込んで demo.pptx が作成されます。

  • 注意: この段階では、PowerPoint ファイルは非常に簡素(白い背景に黒い文字)ですが、正常です。

ステップ 3: デザインの編集

ここだけが手作業のステップです。人間の創造性を発揮しましょう。

  1. demo.pptxMicrosoft PowerPoint で開きます。
  2. 「デザイナー」 ペインを開きます(通常は「ホーム」または「デザイン」タブにあります)。
  3. 各スライドをクリックし、AI が提案するプロフェッショナルなデザインを選択します。
  4. (任意)画像の追加、フォントの変更、色の調整などを行います。

重要な注意点

  • スライドの順番を変えないでください。
  • スライドを削除しないでください。
  • PowerPoint 上で新しいスライドを追加しないでください。

プログラムは、Markdown の構造に基づいて音声とスライドを紐付けています。PowerPoint 側でスライド数を変更すると、同期が崩れてしまいます。スライドの追加や削除が必要な場合は、まず Markdown ファイル を編集し、ステップ2を再実行してください(注意: デザインはリセットされるため、原稿は早めに確定させることをお勧めします)。

ステップ 4: 動画の生成

きれいな PowerPoint ファイルを上書き保存したら、-v (video) オプションを付けてビルドコマンドを実行します。

# 書式: slidemovie [プロジェクト名] -v
slidemovie demo -v

プログラムは以下の処理を行います:

  1. Markdown のノートを読み込み、音声ファイル (WAV) を生成します。
  2. PowerPoint のスライドを画像 (PNG) に変換します。
  3. これらを組み合わせて個別のスライド動画を作ります。
  4. すべてを結合して1本の最終的な動画にします。

出力先

完成した動画は以下に保存されます: ./movie/demo/demo.mp4


サブプロジェクト(階層モード)

プロジェクトをフォルダごとに整理したい場合は、--sub オプションを使用できます。

フォルダ構成:

ParentProject/
  ├── ChildA/
  │   └── ChildA.md
  └── ChildB/
      └── ChildB.md

コマンド:

slidemovie ParentProject --sub ChildA -v