ファイナンス数学基礎: 講義情報

開講学期 春学期
キャンパス 東洋大学白山キャンパス
科目名 ファイナンス数学基礎
単位数 2
教員氏名 関 勝寿
テーマ・サブタイトル ファイナンスと経済学の理解に最小限必要な数学
講義の目的・内容

この講義では、ファイナンスと経済学を学んでいくために必要な基礎的な数学の解説を行う。具体的には、方程式、指数、対数、関数、微積分といった内容となる。ファイナンス理論と経済学は数学的な思考様式によって成り立っていることから、数学の習得は必要不可欠であり避けて通ることはできない。また、証券アナリスト・公認会計士・公務員などを目指す学生にとっては、資格試験対策の一つになるであろう。

数学を勉強する最後の機会と思って積極的に取り組んでもらいたい(ただし、数学が得意な学生にとっては退屈な講義になるので、履修する必要は無い)。

到達目標
  1. 方程式、関数、微積分について理解し、計算能力を身につける。
  2. グラフと数式を用いて、具体的な事象を説明することができる。
  3. ファイナンスと経済学で扱われる事象を数学的に考察することができる。
講義スケジュール
  • 第1回 イントロダクション
  • 第2回 整式の計算、関数(1章 リメディアル)
  • 第3回 指数の計算(3章 指数・対数)
  • 第4回 対数の計算(3章 指数・対数)
  • 第5回 1次関数、2次関数(4章 関数・グラフ)
  • 第6回 べき関数、無理関数(4章 関数・グラフ)
  • 第7回 中間試験と解説
  • 第8回 微分係数、導関数(8章 微分の計算法)
  • 第9回 積・商の微分法(8章 微分の計算法)
  • 第10回 合成関数の微分法(8章 微分の計算法)
  • 第11回 指数関数・対数関数の微分(9章)
  • 第12回 経済学における微分の用法(11章)
  • 第13回 積分入門(13章)
  • 第14回 期末試験と解説
  • 第15回 追試験と解説
指導方法
  • テキストに沿って進めるので、毎回持参のこと。
  • 講義ごとに毎回きちんと理解を積み重ねること。
  • 講義内容を理解できるように、課題を出す予定である。
  • 数学が苦手であると自覚する者は、予習をすること。教科書を読み、どこを理解できてどこを理解できないかをよく考えてから、授業で理解を深めること。
  • 講義内容に関する質問は、授業中の質問、オフィスアワーあるいはメールで受け付ける。
事前・事後学習
  1. 教科書を読み、どこを理解できてどこを理解できないかをよく考えてから、授業で理解を深めること。
  2. 授業中に解説した課題を、自ら反復練習すること。
成績評価の方法・基準

中間試験と期末試験によって授業で修得した知識を活用する技能を確認する。中間試験45%・期末試験55%による総合評価を行う。東洋大学の成績評価基準に準拠する。総合評価がD判定(40~59点)だった者、あるいは片方を受験できなかった者は、中間試験と期末試験のいずれかを選択して追試験を受験することが可能である。中間試験と期末試験の両方について追試験を受験することはできない。追試験の追試験は、いかなる理由があっても実施しない。なお、試験実施要領については「備考」に記す。

4年生を特別扱いすることは一切ないので「卒業できないから単位下さい」という者は、はじめからこの授業を履修しないこと。

テキスト 鈴木孝弘 『高校数学からはじめる やさしい経済数学テキスト』 オーム社 (¥2,160)
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参考書 なし
関連分野・関連科目 「ファイナンス数学応用」「応用ミクロ経済学」「応用マクロ経済学」を履修する者は、この科目(ファイナンス数学基礎)を同時に履修するかあらかじめ履修しておくことが望ましい。
備考 【試験実施要領】
  1. 中間試験の範囲は、中間試験までに授業で学習した教科書の範囲とする。
  2. 期末試験の範囲は、中間試験の後、期末試験までに授業で学習した教科書の範囲とする。
  3. 中間試験の追試験の範囲は、中間試験と同じである。期末試験の追試験の範囲は、期末試験と同じである。
  4. 学生証と筆記用具(ボールペン、鉛筆、消しゴム)を持参すること。教科書、ノート、参考書、計算用紙、電卓、その他持ち込み可能である。ただし、携帯電話等通信機能のついた機器は持ち込み不可(携帯電話は電源を切って鞄にしまう)である。マークシート形式とする可能性があるため、鉛筆と消しゴムを忘れないこと。筆記用具を忘れた場合に、貸し出しはしない。
  5. 試験時間は60分とする。授業開始時間から問題配布を開始し、きりのいい時間に試験を開始する。授業開始後20分以上の遅刻は受験を認めない。
  6. 試験の成績と総合評価はToyoNet-ACEの「成績」で返却する。