数理・情報実習講義: 講義情報

2008年から2011年まで開講されていた講義のシラバスです。

数理・情報実習講義A (春学期)

テーマ・サブタイトル 情報処理とプログラミングの基礎
講義の目的・内容

この講義では、実習を交えながら、情報処理に関する次の疑問等に答えていきます。

  • 数値・文字・画像などのデータはコンピュータ内でどう表現されているのか
  • なぜコンピュータは計算ができるのか
  • インターネットはどのような技術により実現されているのか
  • なぜコンピュータ同士が通信できるのか
  • 通信における情報の安全性はどのように確保されているのか
  • コンピュータを動作させるにはどのような命令を与えなければならないのか

その他、表計算ソフトウェアの活用、プログラミング技術の基礎などの実習を行います。内容は盛りだくさんですが、個々の実習内容を深く理解するというよりは、情報処理の基本技術に広く触れてもらい、その意義や効果を感じてもらうことに重点を置きます。

到達目標
  1. コンピュータの基本構成を説明できる。
  2. コンピュータによる数値およびデータの表現を説明できる。
  3. コンピュータによる計算の仕組みを説明できる。
  4. 基本ソフトウェアと応用ソフトウェアを説明できる。
  5. 表計算ソフトウェアを使うことができる。
  6. インターネット技術の基本を説明できる。
  7. 暗号技術のしくみを説明できる。
講義スケジュール
  • 第1回 イントロダクション
  • 第2回 コンピュータの基本構成
  • 第3回 コンピュータにおける数値の表現
  • 第4回 データの表現
  • 第5回 計算の仕組み
  • 第6回 基本ソフトウェアと応用ソフトウェア
  • 第7回 応用ソフトウェア(表計算ソフトウェア)
  • 第8回 表計算ソフト(関数)
  • 第9回 ネットワーク(インターネット基盤技術)
  • 第10回 インターネット応用技術
  • 第11回 情報倫理とセキュリティ
  • 第12回 暗号化技術
  • 第13回 プログラミングの基礎知識
  • 第14回 プログラミングの練習

数理・情報実習講義B (秋学期)

テーマ・サブタイトル Javaで学ぶアルゴリズムとデータ構造の基礎
講義の目的・内容

コンピュータプログラムのアルゴリズム(処理手順)が不適切だと、大量のデータを処理した時などにコンピュータシステムの性能が大幅に低下し、経営システムや社会システムに大きな影響を及ぼしかねません。また、どのようなデータ構造(データの格納形式)を採用するかによって、プログラムの設計や効率に大きな影響を与えます。したがって、効率的なコンピュータシステムを実現するには、アルゴリズムとデータ構造の知識が不可欠です。 本実習講義では、アルゴリズムとデータ構造の基礎について、Java言語を用いたプログラミング実習を通じて学びます。コンピュータ操作に関するある程度の基礎知識(例えばファイルとフォルダの概念など)を持った上で履修して下さい。プログラミングに関する他の実習を履修済みであるか、履修中であることを推奨します。

到達目標
  1. プログラミングの基礎的事項を説明ができる。
  2. 配列とデータ構造を説明できる。
  3. 探索・整列・再帰的アルゴリズムを説明できる。
  4. アルゴリズムの効率について説明できる。
  5. 基本的なデータ構造(リスト、キュー、スタック)を説明できる。
  6. グラフと木について説明できる。
  7. シミュレーションの基礎的事項を説明できる。
講義スケジュール
  • 第1回 イントロダクション
  • 第2回 Java言語の基礎(1)
  • 第3回 Java言語の基礎(2)
  • 第4回 条件分岐
  • 第5回 繰り返し処理
  • 第6回 配列
  • 第7回 整列アルゴリズム(1)
  • 第8回 整列アルゴリズム(2)
  • 第9回 再帰的アルゴリズム
  • 第10回 探索アルゴリズム
  • 第11回 データ構造:連結リスト
  • 第12回 探索アルゴリズム:ハッシュ法
  • 第13回 データ構造:キューとスタック
  • 第14回 数値計算アルゴリズム