著者:関 勝寿
公開日:2015年11月26日
キーワード: mac

El Capitan & Homebrew には、OS X 10.11/El Capitan 以降でHomebrew をインストールするために、 /usr/local ディレクトリを作成して所有者を一般ユーザーとする方法について、このように解説されている。

OS X 10.11/El Capitan では、System Integrity Protection (SIP, rootless) というセキュリティの機能により、/usr, /System/bin ディレクトリの下は、root であっても書き込みができなくなった。ただし、/usr/local の下は書き込みができる。ところが、/usr/local ディレクトリがない場合、あるいは消してしまった場合には、/usr ディレクトリの下が書き込みできないため、/usr/local ディレクトリを簡単に作成できない。その時には、このようにする。

/usr/local がすでに存在する場合

sudo chown -R $(whoami):admin /usr/local

/usr/local が存在しない場合

まずは、通常の方法で /usr/local の作成を試みる。

sudo mkdir /usr/local && sudo chflags norestricted /usr/local && sudo chown -R $(whoami):admin /usr/local

SIP のためにこの方法で /usr/local の作成ができなかったときには、このようにする。

  • Command + R キーを押しながら再起動して、復元システムを起動する。
  • ターミナルを起動して、このコマンドを実行する。 csrutil disable
  • 通常の方法で再起動する。
  • ターミナルを起動して、このコマンドを実行する。
sudo mkdir /usr/local && sudo chflags norestricted /usr/local && sudo chown -R $(whoami):admin /usr/local
  • Command + R キーを押しながら再起動して、復元システムを起動する。
  • ターミナルを起動して、このコマンドを実行する。 csrutil enable
  • 通常の方法で再起動する。これで、/usr/local に一般ユーザー権限で書き込み可能となり、Homebrew のインストールが可能となる。