著者:関 勝寿
公開日:2024年8月16日
キーワード: python

OpenAI、Anthropic、Google、Perplexity、Mistralのテキスト生成AIモデルとやり取りするためのPythonライブラリおよびコマンドラインツールmultiaiを作成した。このページでは概要を記す。詳しくはマニュアル参照。

AIプロバイダー Webサービス 使用可能なモデル
OpenAI ChatGPT GPTモデル
Anthropic Claude Claudeモデル
Google Gemini Geminiモデル
Perplexity Perplexity Perplexityモデル
Mistral Mistral Mistralモデル

主な機能

  • インタラクティブチャット: ターミナルから直接AIと対話できます。
  • 複数行入力: 複雑なクエリのために複数行のプロンプトをサポートします。
  • 長文応答のページャー: 長い応答をページャーで表示できます。
  • 継続処理: 応答が途中で切れた場合に、続きのリクエストを自動的に処理します。
  • 自動チャットログ: チャット履歴を自動的に保存できます。

使い方

multiai をインストールしたら、選択したAIプロバイダーのAPIキーを環境変数またはユーザー設定ファイルに設定します。設定が完了したら、AIと対話することができます。

  • 簡単な質問を送信するには:

    ai こんにちは
    

    以下のような応答が表示されるはずです:

    gpt-4o-mini>
    こんにちは!今日はどんなことをお手伝いできますか?
    
  • インタラクティブセッションを行うには、インタラクティブモードに入ります:

    ai
    

    このモードでは、会話を続けることができます:

    user> こんにちは
    gpt-4o-mini>
    こんにちは! 何かお困りですか? 何かお手伝いできることがあれば、遠慮なくお申し付けください。
    user> 元気ですか?
    gpt-4o-mini>
    ありがとう!元気です! あなたはどうですか? 何か楽しいことはありましたか?
    user>
    

すべてのコマンドラインオプションの一覧を見るには、以下を使用します:

ai -h

より詳細なドキュメントを見るには、マニュアルをウェブブラウザで開くことができます:

ai -d

Pythonライブラリとしてのmultiaiの使用

multiaiはPythonライブラリとしても使用できます。以下は簡単な例です:

import multiai

# Initialize the client
client = multiai.Prompt()
client.set_model('openai', 'gpt-4o')  # Set model
client.temperature = 0.5  # Set temperature

# Send a prompt and get a response
answer = client.ask('hi')
print(answer)

# Continue the conversation with context
answer = client.ask('how are you')
print(answer)

# Clear the conversation context
client.clear()

マニュアルには、以下のサンプルコードが含まれています。

  • テキストファイルを英語に翻訳するスクリプト。
  • さまざまなプロバイダーが提供するAIモデルから簡単に選択し、それらと会話できるローカルチャットアプリ。