著者:関 勝寿
公開日:2025年12月4日
キーワード: travel

飛行機の乗り換えに間に合わなかったため、サンパウロの空港でチケットの変更を行ったが、その際に苦労をしたので記録しておく。

最初に結論を書くと、乗り継ぎ便に乗れなかった場合には、航空会社のカウンターを探し、さらにカウンターが開いていない場合には航空会社のオフィスを見つける、という手順になる。しかし、空港によっては公式の地図を見ても航空会社のオフィスの場所は分からないし、空港の職員に聞いても「知らない」と言われる場合もある。それでも、あきらめずに探し当てる必要がある(イラストはClaude作)。

イラスト

東京とリオデジャネイロを往復する便にはいろいろな航空会社があるが、ネット検索で最安だったエチオピア航空の便を選んだ。Google → Booking.com 経由で購入した。羽田からアジスアベバ経由でサンパウロへ向かい、ブラジル入国後に国内線でリオデジャネイロへ移動するというチケットだった。2025年5月4日に羽田を経ち、5月5日の16:20にエチオピア航空のET506便でグアルーリョス国際空港に到着、18:00発のゴル航空G31924便でリオデジャネイロへ向かうというスケジュールだった。予約時にも「国際線の乗り継ぎで1時間40分という時間は不安」だとは思ったものの、提案された中ではこれが最長だったので、この便に決めた。

飛行機は定刻より少し遅れる程度で着陸し、入国審査の列に並んだ時には17:00よりも前だった。それほど列も長くないので、これならば十分に間に合うかと思った。しかし、なかなか入国審査の列が進まない。審査ブースはたくさんあるものの、ほとんどのブースでは中に人はいるけれど、ただぼーっと座っているか、係員同士でおしゃべりをしているだけで、実際に入国審査をしているブースは1つか2つしかなかった。しかも、その稼働しているブースでも何かやたらと長い間話し込んでいて、全然列が進まない。このときに「そうだ、ここはブラジルだった」ということに気がついた。ようやく入国審査が終わって荷物を受け取り、乗り継ぎ便のチェックインカウンター(Terminal 2 のカウンターC)まで歩いたが、これがまたなかなか場所が分からなかった。係員に場所を聞きながら長い距離を歩き、出発30分前の17:30を少し過ぎた頃にようやく到着した。そこでチェックインカウンターの係員に「出発時間が近いので」とチケットを見せたら、「この便はもう搭乗手続きを締め切ったから、航空会社に言ってチケットを変えてもらうように」と言われてしまった。

そこで、エチオピア航空のカウンターがあるカウンターDに行く。ところが、その日はもうエチオピア航空の便がないため、カウンターが開いていない。そこに立っていた係員に聞いたところ、「もう受付時間は終わったから、エチオピア航空のオフィスに行ってチケットを変えてもらえ」と言われる。オフィスの場所を説明してもらい、そこへ向かった。ところが、言われた場所に来てみてもエチオピア航空のオフィスは見当たらない。そこで、近くにいた職員やインフォメーションデスクにいる職員に「このあたりにエチオピア航空のオフィスがあると聞いたが、どこにあるか」と聞く。すると「エチオピア航空はカウンターDだ」と言われる。そこで「カウンターDには行ったのだけど、エチオピア航空のカウンターが開いていないので、この近くにオフィスがあると聞いたのだが」と説明する。そもそも英語を話せない職員も多く、その場合は近くの英語を話せる職員に代わってもらったりもしたが、結局「私は知らない」と言われる始末だった。

そこで、ゴル航空のオフィスに行く。「エチオピア航空のカウンターが開いていないので、今日のゴル航空の別便でリオデジャネイロに行きたい。チケットは買う」と伝えた。すると「それはできるけれど、エチオピア航空で買った便に乗らないと、no show(無断キャンセル)扱いになってその後の帰りの便もすべて無効になるから、エチオピア航空に変更の手続きをしてもらうしかない」と言われる。たしかに、帰りの便も全部買い直しになるのは困る。エチオピア航空のオフィスは見つからないし、これはもう詰んだか?と空港内をさまよったところ、ようやく目立たない場所に存在するドアを見つけた。そのドアを開けると廊下が続いていて、そこにはいろいろな航空会社のオフィスが並んでいた。なお、この場所は公式の地図には載っていない。あまり簡単に見つけられては困るのだろう。そこでドアを叩くとエチオピア航空の職員が出てきた。経緯を話してフライトの変更をしてもらい、別の航空会社の20:15発の便に乗ることができた。料金はかからなかった。

これで、安心してコパカバーナ・ビーチを満喫できました。

コパカバーナ・ビーチ